
ZMTテールピースによるViolinの響きの増大が気に入って愛用しています。
当初はG線の線長が足らないので、ViolaのG線でいろいろな種類の弦を試しましたが、しっくりくるものがなく悩んでいました。
そこで使い古しのViolinのG線のペグ側の巻を剥がして使えないかと挑戦してみました。

これを購入したいと思った時には日本の代理店が在庫切れだったので、香港のお店から購入しました。
日本での価格より多少安かったと思います。

ViolinのG線をテールピースに引っ掛けてペグまで引っ張ってみました。
約50mmほど保護巻部分が邪魔になります。

保護巻部分をサンドペーパーでほつれさせます。
ハンドリューター用の円筒形のサンドペーパーがなかなか便利でした。
これを手で持って保護巻部分に擦り付けます。決して弦本体には傷をつけないように慎重に。

ほつれてきたら手で引っ張って巻きを外してゆきます。
この時も焦らずに慎重に。

保護巻部分を一部外したものを装着しました。
弦長が短いのでペグへの巻き込みが少ないため、弦が抜けないようにしっかりと重ねるなど少し工夫が必要です。
私は、最終的にペグのペグボックスの内壁に近い側に弦を差し込む穴を追加加工しました。
弾いた感じは当たり前ですが、Viola弦を用いていた時の反応の鈍さ、重たい感じがなく、他の弦との繋がりも良好に感じました。
少々手間はかかりますが、大成功でした。

【重要】
この加工が使えるのはPirastro社の弦だけかもしれません。
Pirastroでは、Olive、Obligato、EvaPirazzi、Wondertone、Synoxa、Tonica、Violino で実際にOKでした。
Inferd社のVisionでは上図のように保護巻を外すとアルミ巻きが無い部分が現れて使えません。
Lasen社のIl Canone も同様の形状でしたので使えません。
メーカーによって弦構造は決まっているようです。
コメント