鎖骨当て

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これまで様々な肩当てを試しましたが、やっぱり楽器を挟み込むことに限界を感じました。(たとえHOMAREタイプでも)
肩当て無しで演奏される方が鎖骨に乗せてとおっしゃっていることも踏まえて、鎖骨で自分なりに納得のゆく形で支えられるように鎖骨当てを考案しました。

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ここである程度の角度をつけてヴァイオリンを支えます。

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最終形に至るまでに簡易構造モデルを検討しました。
座布団タイプの鎖骨当ても市販ではあるのですが、左手で楽器の角度を調節する技量が無いので、鎖骨に乗せた段階で適度な楽器の角度が確保できるように考えました。
100均のフロアマットを切り取り、積み重ねて、クリアファイルのシート上に接着しています。
ずれを防止するためにアルミのL字金具を貼り付けました。

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全体を薄手のゴムシートで覆い固定しています。積層したフロアマットのずれ防止と楽器に接する部分の保護です。
これで当初の目的はほぼ達成できましたが、マット素材とはいえ楽器の裏板を押さえていることを解消したいと思い、最終形を制作しました。

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胡桃の枝材を削ってこの形に仕上げ、一端は通常の肩当てのフォーク部材、もう一端はワインのコルク栓を加工したものを取り付けました。
鎖骨に当たる部分は先のフロアマットを切り出したものです。

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コルク部分フックを取り付けてこれを顎当て金具に引っ掛けることで、全体の横ずれを防いでいます。

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コルク部分は凹みをつけて裏板の縁に引っかかるように細工しています。

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フックが顎当ての金具に引っかかっている様子です。
鎖骨当て自体は裏板に載せているだけで楽器を挟み込んでいませんのでこのままでは落ちてしまいます。
エンドピンと中央のC部分の突起との間にゴム紐を渡すことで落下を防いでいます。
裏板のエッジ部分以外に触れることなく鎖骨支えができて快適です。

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軽いです。27g!!
楽器への影響を最小限に考えています。
軽い割には変な共振もなく良好な使い勝手です。

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